人流データで通勤渋滞状況を定量的に把握し
最適な公共交通基盤の整備に活用
企画振興課 課長:小島 勝様(写真左)
町長:堀江 和博様(写真中央)
企画振興課:山添 史郎様(写真右)
滋賀県日野町は、マイカー通勤などによる慢性的な通勤渋滞の発生が課題となっています。現状の通勤・通学の移動状況について把握し、移動手段の見直しをするため、「人流統計レポート」を導入いただきました。今回は、町長の堀江様や企画振興課の小島様、山添様にお話を伺いました。
- 慢性的な通勤渋滞の発生が課題
ー 導入の背景や課題について教えてください
日野町は、滋賀県の南東部、鈴鹿の山麓から西に広がる湖東平野に位置する町です。
日野町には工業団地があり、その周辺道路では朝夕にマイカー通勤の集中に伴う、慢性的な渋滞が発生しています。
誰もが使いやすく、持続可能な公共交通体系の構築を目指す「わたむき自動車プロジェクト」の一環で、地域公共交通の再活性化と交通渋滞解消を目指すプロジェクトを立ち上げましたが、渋滞の状況や原因などの詳細を把握できる情報が不足していました。
ビッグデータサービスを扱うことは初めてでしたが、AgoopではAWS(Amazon Web Services)を使うことで、大量の位置情報データを収集から分析までシームレスに処理を行い、有用なアーキテクチャやソリューションが充実していると伺いました。
また、「Amazon Redshift RA3」を導入することで、より多くのストレージ容量を扱うことができ、コスト圧縮にもつなげられているとのことで、その技術力には驚かされました。
- エビデンスに基づく公共交通再編の検討が可能に
ー 導入してどのような効果がありましたか
Agoopの人流データで、どの道路区間がどの時間帯にどの程度渋滞しているかや、迂回路に使われている生活道路などを詳細に把握することができました。また、どこに居住・勤務している人がどの道路をマイカー通勤で利用しているかも把握でき、渋滞解消に向けた公共交通再編計画のエビデンスとして活用できるようになりました。その結果、工業団地の企業や交通事業者との協議をスムーズに進めることが可能になりました。
お客さまプロフィール
自治体名
滋賀県日野町
所在地
滋賀県蒲生郡日野町河原一丁目1番地
部署名
滋賀県日野町 企画振興課
部署業務